◆北投石は世界でも台湾・北投温泉秋田・玉川温泉でしか産出しないラジウムを含有し放射線を千数百年に渡り放出する極めて希少な鉱石です。

北投石は種々の温泉成分が長い年月をかけて川床に沈殿・堆積して結晶化した、鉱物学的分類では重晶石と呼ばれるものです。
特に玉川温泉産の北投石は含鉛重晶石と呼ばれ硫酸バリウムと硫酸鉛から組成され@川床に皮殻形成されるものとA火山岩などに浸透・付着したものがあります。
その生成速度は年平均で約0.05〜0.1ミリ程度で、多くても10年で1ミリの成長で、5センチの大きさの北投石ができるまでには500年から1000年の時間を要します。
台湾産北投石は@が中心で玉川温泉産の北投石には
@Aが存在します。
@は灰・黄・淡褐色の縞からなる層をなし、鉱物学的な標本としての価値は高いのですが形成されてからの時間が経過しているために放射線量は減少しています。
Aは「まだ若い」北投石で放射線量は多く、表面には小さい顆粒状結晶が密生しており、半透明もしくは不透明のガラス状の光沢を有します。

形状は玉川産と台湾産では異なります。

◆北投石の大きな特徴は放射線元素であるラジウムやトリウムなどを含んでいる為、通常の石の1000〜10000倍の放射線を発します。
◆北投石は1922年に天然記念物、1952年には特別天然記念物に指定され国によって一切の採取ばかりではなく生成環境に手を加えることも禁じられ厳しく管理されています。

注)秋田県や青森県・岩手県には法施行前に採取された北投石が僅かに存在しますがこれらの所有権に問題はなくても特別天然記念物指定により自己所有であっても割る・削るなどの加工は禁止されています。